【体のつらさを最小限に】
治療には痛みを伴ったり、様々な副作用があります。
体とこころは、影響し合いますので、体のつらい状態が続くと、こころの方も不安定になることもあります。
治療の副作用に対しては、できるだけ患者さんのつらさを少なくするように対応していきます。つらいことがあれば、伝えることも大切です。
治療は、患者さんと医療者の協働作業です。伝えることで、より適切な対応を行うことができるのです。
ご自身でも、治療前、治療中、治療後の体調の変化や副作用の変化を把握することで、つらさを予防したり、やわらげる対策を立てたり、事前の準備や心構えができます。
自分に合った体のつらさ、そしてこころのつらさを軽くする方法をみつけていきましょう。
【どこがつらいのか考えてみる】
“治療がつらい”という言葉のなかには、長い期間続く治療に、先が見えない不安やつらさがあるのかもしれません。
担当医に、現在の自分の病状と、これまでの治療の効果、今後の治療のスケジュール(いつまで続ける必要があるのか)等を確認してみましょう。自分にとって、現在の治療はどういう意味があるのかをもう一度考え、整理してみることも大切です。担当医に今後の治療の見通しを確認することで、具体的な目標設定ができ、気持ちの切り替えができるかもしれません。
【こころの中のつらい部分のガス抜きをすることも大切です】
最初は“がんばって治療を受けていこう”と思っていても、副作用などの体のつらさを伴う治療を長い間受けていると、体のつらさだけではなくこころも疲れてきて、うまく体とこころのバランスがとれなくなることがあります。そして、こころのつらさは、少しずつたまってきます。
こころのつらさをやわらげるためにも、時々たまってきたつらさを外に出してあげる必要があります。こころの中のつらい部分のガス抜きをすれば、きっとこころの負担が軽くなります。
こころのガス抜きは、つらいと感じていることを、言葉にして出してみることです。ご家族や何でも話せる友人、同病者、あるいは看護師、相談室の相談員などに、ご自分の気持ちを話してみましょう。人に聴いてもらうことで気持ちが少し楽になると思います。