【代替療法はあくまでも補助的なものと考える】
新聞や雑誌には、がんに関連させながら、代替療法の広告が大きく掲載されることがあります。また、家族や知人から、『体によいものだから』と勧められることもあるかもしれません。
広告や周りの人の勧めを見聞きすると、“代替療法を受けなければならないのではないか”という焦りのような気持ちが湧くこともあると思います。
代替療法は、手術療法・化学療法・放射線療法を中心とする、一般的ながん治療の『補助』に当たるものです。
場合によっては、代替療法はあなたの『こころの支え』になることもあります。しかし、お年のことや、費用のことが気になるのでしたら、かえって負担の方が大きくなる可能性もあります。
さらに、代替療法は、一般的ながん治療をじゃましたり、体調をかえって悪化させたりする場合もあります。
代替療法に関して迷った時には、まずは担当医に相談してみてください。

【担当医や相談員に相談してみましょう】
広告や知人からの勧めではなく、あなたは自分から、代替療法を受けたい気持ちになったのかもしれません。
もしそうなのでしたら、あなたのこころの中にはきっと、現在受けている治療に関する不満や不信感、病気の進行に対する不安、痛みなどの体のつらさなど、何か悩みがあるはずです。
その悩みを、まずは担当医にきちんと打ち明けてみましょう。
悩みをきちんと伝えることで、担当医の方から、あなたの悩みに対する適切な対処を提案してもらえれば、それにまさることはありません。
もし、担当医に気安く悩みを打ち明けられないように感じているのでしたら、おかかりの医療機関(病院など)の相談室やがん診療連携拠点病院の相談支援センターにいる相談員に相談してみるとよいでしょう。場合によっては、担当医とあなたとの間で、上手に橋渡しをしてもらえることもあるはずです。
自分の悩みを人に打ち明けて、助けを求めることができるのは、あなたの弱さではなく、強さであると考えてみてください。

![]() (1)国立がん研究センター『がん情報サービス』:相談先・病院を探す https://ganjoho.jp/public/index.html がん情報サービスの[相談先・病院を探す]では、全国のがん診療連携拠点病院や小児がん拠点病院、希少がん情報公開専門病院等の一覧が掲載されていて、さまざまな条件で検索できます。 (2)公益財団法人 日本対がん協会:がん患者・家族の支援 https://www.jcancer.jp/consultion_and_support 日本対がん協会のホームページです。『がん患者・家族の支援』のページには、看護師やソーシャルワーカーが対応している『がん相談ホットライン』、社会保険労務士によるがんと就労の電話相談などの相談に関する情報があります。詳細は、それぞれのページをご確認ください。 |