【さまざまな身体の不調や違和感】
更年期障害の症状は、顔のほてり、発汗、いらいらなど多様です。卵巣摘出やホルモン薬治療の影響、閉経期という年齢の影響などによって、卵巣機能が低下してホルモンのバランスが乱れ、さまざまな身体の不調や違和感が起こります。
症状がひどい場合は、担当医にご相談下さい。
【日常生活の過ごしかた】
スポーツや散歩をして適度に身体を動かすとよいでしょう。食事や睡眠をきちんととることは、身体だけでなく、こころにとっても回復へのよい刺激となります。趣味やリラックスの時間をつくって気分転換をし、生活を楽しみましょう。
【こころが不安定な状態が続くときは心の専門家もサポートしてくれる】
不安定なこころの状態が続くときには、一度こころの専門家に相談してみるという方法があります。
こころが不安定で、他には何も考えられなくなった、何事にも集中できない、誰とも話したくない、あるいは毎日夜眠れない、食欲がない、そういった症状が続くようなときは、担当医やこころの専門家(精神腫瘍科医、心療内科医、精神科医、臨床心理士、心理療法士、リエゾンナースなど)に相談してみてください。気持ちを落ち着けるお薬を飲んだ方がいい場合もあります。
こころの専門家というと、抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますが、これは、がんという病気にかかったことでのこころの悲鳴だと思います。がんという病気は、それほど大きな衝撃で、激しくこころを不安定にさせたりするものだということになります。こころの問題はがんにかかった多くの方が経験することです。
がんと向き合うとき、からだのほうは、担当医がサポートしてくれますが、こころの方は周囲の人とともに、サポートしてくれる専門家に少し頼ってみることで、どうしていけばよいか、自分なりの答えがみつけられることがあります。

【体験者の話を聞いてみる】
たとえば、通院治療のときは、外来診察の待ち時間や治療時などに顔を合わせる患者さんと話をしてみましょう。同じ体験をしたからこそ分かち合える気持ちもあります。また人に話すことで、つらさが少し楽になることもあります。もしかしたら、良いアドバイスをもらえるかもしれません。