自分の助言集をつくる
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放射線治療によって、将来、新たな別のがん(二次がん)を誘発しないかという一つ目のお悩みですが、確かに、放射線治療により、二次がんを起こす可能性が指摘されています。しかし、確率は非常にわずかと言われています。
治療の利益と不利益、つまり放射線の治療効果と、放射線治療が二次がんを起こす危険性を比べてみると、利益がはるかに上回っていると言えます。
治療を受けるかどうか迷っているときには、まず治療を受けることでの利点(その人自身にとって、あるいは病気をコントロールする点で良いこと)・欠点(副作用、危険性、合併症の可能性、生活への影響のことなども含めて、その人自身にとって良くないこと)を考えてみましょう。
そのために、医師の説明を振り返りながら、以下の点をふまえて、頭の中を整理し、わからない点は医師に確認しましょう。
◎ なぜその治療が提示されたのか、なぜその治療が必要なのか
医師は、患者さんのがんの性質や進み具合、臓器の状態、その他患者さんのからだの全体の状況などを十分考慮したうえで、治療方法を説明すると思いますが、治療を決めるときに、現在の病気の状況、自分のからだの全体の状況を十分理解する必要があります。
◎ 治療の効果
治療の効果は、どのくらい期待できるのか。治療の目標はどこにあるのか。
◎ 主な副作用
どういう副作用が、どの程度起こるのか。いつ頃起こり、どの位の期間続くのか。副作用に対して、どういう対応策があるのか。
◎ 治療のスケジュール
通院治療なのか、入院治療なのか。どのくらいの間隔で行うのか。どういうスケジュールなのか。
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