自分の助言集をつくる
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同じ病名であっても、病気の状態(がんの進行度、場所など)、合併症の有無などによって、治療は異なります。
標準となる診療の指針として、臨床試験や臨床研究の結果に基づき、有効性が確認された『診療ガイドライン』が作成されています。ガイドラインに示されている治療の適応や種類と、個々の患者さんの体の状態や生活の質(QOL)も合わせて、スタッフの間で検討します。
治療の一般的経過から数日のずれを、回復の遅れととらえることが多くなったように思います。以前ならあまり気にすることがなかったのですが、入院期間が短くなった影響があるように思います。
また、最近では、病気や治療別に、検査・ケア・処置などの内容や、患者さんの状態などを日にちに沿ってまとめた紙面を使って説明する病院・病棟が増えてきました。患者さん、ご家族にとって、治療と療養生活の全体や時間経過が分かりやすい利点があります。
けれども、あくまで患者さんの標準的な経過を想定したもので、どの患者さんもこの通りということではありません。遅い・早いといった『ずれ』は、ひとりひとり違う患者さんの特徴であり、医療者は、患者さんの状態に合わせて、回復がすすむように支援していきます。心配な点は、医師や看護師にご相談ください。
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なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、下記「がん相談支援センター」をご利用ください。