自分の助言集をつくる
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医師からの説明は、普段聞き慣れない言葉や専門用語が混ざっているので、難しいと感じる患者さんは少なくありません。診断から間もないときは、病気に対する知識がほとんどない状態ですし、わずか数回の対面でまだ緊張感があるでしょうから、なおさらです。
医師は、複数の検査結果から、がんの場所や深さ、広がりを判断します。そして、治療法については、大きく「早期」と「進行」に分けて、検討していきます。
「早期」というのは、がんが浅いところにとどまっていて、治療後、再発の可能性がきわめて低いものを指しています。お悩みに書かれている「初期」という言葉も、「早期」とほぼ同じ意味で使われていると思われます。
「進行」は、状態に応じて再発する可能性があるものを指しています。しかし、治療ができないということではありません。1人ひとりの体の状態は異なりますから、聞き慣れない言葉の意味と、自分の体の状況、これからの治療について、説明を聞くことが大切です。
医師の説明がわからない時には、積極的にこちらから質問してみましょう。医師は言葉を言い換えながら、できるだけわかりやすく説明してくれると思います。
このとき、聞き慣れない言葉を質問するだけでなく、“つまり、自分の体は”“だから、どういう治療になるのか”ということを確認すると、理解が深まります。
ご自分の病気の状態や治療の副作用・合併症などをよく理解することが安心につながることも多いと思います。
あなたの身体の状態をもっとも知っている担当医に確認することが一番ですが、言いにくいときや思いが伝わりにくいときには、病院の相談窓口に相談してみてください。また、担当医と話すとき、家族に同席してもらうとよいでしょう。
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