自分の助言集をつくる
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わからないことを、わからないままにしておくことはご自分にとってマイナスになります。では、どうすれば良いのでしょうか。
わからないことがあったら、その場ですぐに確認するというのが、一番理想だとは思います。ただ、初めて病気の説明を受けるときや治療の説明を受けるとき、検査の結果を聞くときなどは緊張もしていますし不安が強いこともあります。動揺もあり、医師が話した内容をその場で100%理解するというのは、なかなかできないものです。
その場合、ご自宅に戻って、もう一度「どこがわからなかったのか」「このことについてもう少し詳しく聞きたい」「この言葉は難しくて意味がわからなかった」などを整理してみましょう。
医師の説明をご家族が一緒に聞かれたときは、お互いに話し合ってどう理解したかを照らし合わせ、確認してみるとよいと思います。整理して、疑問な点はメモにとったりしておき、次の外来時にメモを見ながらでかまいませんので、医師に確認することが大切だと思います。
不安なことや疑問点は、そのままにせずに担当医にまず確認しましょう。
インフォームドコンセント時には、現在の病状、考えられる治療法、治療の目的、治療の効果、治療の危険性や合併症、副作用、治療のスケジュールなどについて説明があります。たとえば、副作用については、出現する可能性が高い副作用や特に注意を要する副作用などを中心とした内容の話があると思います。
薬の本などをみると、抗がん剤に限らず、1つの薬に対して副作用がたくさん並んでいると思います。ただ、これらの副作用の中には、本当にごくわずかの確率でしか出現しないものも記載されています。
一方で、治療前の説明の時は、患者さんが現在の状況や治療の全体像を理解して、自分はどうしたいのか、判断し決定できるように、多くの情報をわかりやすく伝える必要があります。こういった状況も関係して、担当医は、患者さんに必ず理解してほしい主な副作用、特に注意を要する副作用を中心に説明したと考えられます。
説明をしてそれで終わりということはなく、担当医は、治療中も診察や検査を通して、患者さんの状態を見守っています。何か今までにない症状が出たり、わからないことがあればその都度、担当医に伝えて確認しましょう。あなた自身が積極的に治療に参加していくことが大切です。
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