自分の助言集をつくる
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最近では、がん医療の現場で、病名や病状について、患者さん本人に直接お話しすることが、かなり一般的になってきました。
これは、患者さん本人が、自分の状況をよく理解したうえで、納得して治療を受けていくことが大切だと考えられるようになってきたからです。
説明をきちんと受け、理解することで全体のイメージをつかみ、不安を軽くすることができると思います。あなたから担当医に積極的に質問してみましょう。知らないことでどういう気持ちでいるか、付け加えてもよいと思います。
例えば、
検査については
○どういうことをするのか、具体的な内容(いつ、どこで、だれが、何を、どのぐらいの時間)
○検査前・中に守ること、注意点は(例えば、飲食や排泄)
○検査の危険性や合併症は
○何のためにするのか、その検査で何が分かるのか
○これまでの検査や他の検査と比べて、勧められる点は
○いつ頃、結果がでるか
治療法については、
○期待できる効果
○副作用
○起こりうる合併症
○その他の治療法と比べての利点と欠点
などを理解することが大切です。
頭を整理し、わからない点、疑問点があれば、それも書き出してみましょう。
もしかしたら、ご家族が、担当医にお願いしたのかもしれません。けれども、家族内に内緒事をつくると、お互いのコミュニケーションをぎこちなくさせてしまう結果になってしまいます。患者さんにとって本当の気持ちを、家族内で口にできなくなり、お互いがつらくなってしまいます。
ご家族に対しても、「気遣ってくれた気持ちは嬉しいけれど、自分の体のことだから自分で知っておきたい。先生の話は、一緒に聞いてみんなと考えていきたい。」と素直にお話してみましょう。
できれば、別々に説明を受けるよりは、ご家族と一緒に聞いた方が、お互いの理解を確かめ合えたり、つらさを分かち合うことができます。
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