自分の助言集をつくる
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複数の、別の部位に、原発のがんがあることを、多重がん(重複がんとも呼ばれます)と言います。言い換えれば、性質のちがう独立したがんが、複数あるということです。
転移は、原発、つまりもとのがんが別の部位に飛び火することなので、多重がんと異なります。
多重がんは、昔に比べて増えてきています。平均寿命が延びたこと、一つめのがんが治るようになってきたことなどが関係していると考えられます。
文面より、現在は経過観察をされているようです。患者さんにすれば“複数の科にかかるのは時間もかかるし、同じようなことを聞かれることもあり、まとめて診てくれれば”と思うかもしれません。
しかし、この時点では、それぞれの科が、専門性をもって診ていくことが、患者さんのからだの状態を把握する上で、最もよいと言えます。
もし今後、再発・転移の疑いがでてきたときには、複数の科の医師らが、ある部分の臓器だけでなく、体全体にとって最適な治療を検討し、患者さんとご家族に提示するでしょう。
今も、担当医たちは、カルテ等を介して情報を共有しています。そして、担当医の後ろには、複数の科の医師、看護師、専門多職種のスタッフがいます。いろいろな視点から検討したり、対応したりする必要があるときには、すぐに連携をとっていきます。
心配なことがあれば、医師や看護師に尋ねてみてください。
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