自分の助言集をつくる
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抗がん剤治療の副作用が出てくる時期は、大体決まっています。ただ、副作用のなかには、回復するものと回復しにくいものがあります。また、抗がん剤治療は、何コースか繰り返し行います。いったん回復した副作用が、次のコースが始まるとまた出てくるので、治療を続けていく中で長く続くような感じがしたり、気持ちが滅入ってしまうことがあります。
副作用の多くは、時期がくれば改善してきます。吐き気やおう吐、食欲不振、下痢や便秘などは回復してくる時期を実感できると思います。一方、手足のしびれなどの神経障害は、抗がん剤治療が終了しても回復するまでに時間がかかりますし、脱毛も抗がん剤治療を行っている間は続きますから、回復まで時間がかかると感じるかもしれません。だるさは、治療そのものによる影響以外に、吐き気や食欲不振などの消化器症状で栄養が十分とれなかったり、様々な副作用で不眠がちになったりなど様々な事柄が影響しますし、こころの状態によってもだるさの感じ方が異なってきます。
副作用のなかには、予防が可能なものとそうでないものがあります。
また、自覚症状としてあらわれるもの以外に、心臓や腎臓、肝臓などからだの臓器に影響を及ぼすものもあります。医師は体の臓器などへの影響も十分考慮しつつ治療をすすめていきます。また医師や看護師は、患者さんのつらさをできるだけやわらげるための対処を行ったり、やわらげる方法を患者さんにお伝えすると思います。副作用で心配なことがあれば、担当医や看護師に相談してみましょう。
また、治療中は副作用などからだの変化を医療者に伝えることも大切です。その際、漠然と「副作用がつらい」と伝えるのではなく、いつ頃から、どういう症状があるのか、具体的に伝えましょう。
![]() (1)国立がん研究センター『がん情報サービス』: http://ganjoho.jp/ 『がん情報サービス』は、国立がん研究センターが運営するがんに関するさまざまな情報を提供するサイトです。トップページからは、病名から探す、がんの治療と生活、制度やサービス、世代別の情報、予防・検診、資料室などで提供されているコンテンツの項目を確認できます。また、医療機関に関しては、がん診療連携拠点病院、小児がん拠点病院、希少がん情報公開専門病院などの検索や施設情報の概要などを確認できます。これまで発行した冊子などは、『資料室』のページからPDFでダウンロードできます。 (2)がん情報サイト:PDQ日本語版(米国国立がん研究所のがん情報サービス) https://cancerinfo.tri-kobe.org/ がん情報サイトには、『PDQ最新がん情報』、『PDQがん用語辞書』、『NCCNガイドライン日本語版』などの情報があります。 『PDQ最新がん情報』は、治療(成人、小児)、支持療法と緩和ケア、スクリーニング(診断と発見)、予防、遺伝学的情報、補完代替医療の情報があり、それぞれ『患者様向け』と『医療専門家向け』の2つのボタンがあり、より詳しい情報は『医療専門家向け』から得られます。 |
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