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PET(ペット)検査は、腫瘍の性質やがんの広がり方を調べるために行われる検査の一種で、次のような特長があります。
○ 早期のがんでも発見できる場合がある
○ からだの広い範囲を一度に検査できる
ただし、PET検査さえ受ければ万全か、というと、そうではありません。
例えば、がんのできる場所等によっては、PET検査が向いていない場合もあります。また、他の検査と同様に、がんがあっても見つけられないことがないわけではありません。
がんに関する検査では、複数の検査を必要に応じて組み合わせながら、診断の精度を高めていきます。その検査の一つとして、PET検査が有用な場合もあります。
PET検査を自費(自由診療)で受ける場合、医療機関によって異なりますが、10万円程度の費用がかかる場合があるので、事前によく検討しましょう。
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がんに関するPET検査では、ブドウ糖に放射性同位元素でマークをつけたFDGという薬を使うのが一般的です。がん細胞には、正常な細胞よりもブドウ糖をたくさん取り込む、という性質があります。FDGを点滴してしばらく経つと、がん細胞がある場所にはFDGが集まるため、FDGが出す微量の放射線を特別なカメラで撮影します。
放射線と聞いて、被ばくを心配されるかもしれませんが、FDGが出す放射線はすぐに弱くなり、放射線を出す物質自体も尿として排泄されていきます。
1回のPET検査でからだが受ける放射線の量は、1年間にふつうに暮らすことで受ける放射線の量と同程度で、健康にはほとんど影響がないと言われています。ただし、妊婦や妊娠の可能性がある方は、PET検査を受けることはできません。
PET検査に関するさらに詳しい情報や実施機関については、以下のホームページをご覧ください。
![]() PET&PET(日本核医学会PET核医学分科会):PET施設一覧とPET検査Q&A冊子(PDF版) https://jcpet.jp/ 『PET施設一覧』(国内でPET検査を行っている施設の一覧)があります。また、一般向けのページでは、『PET(ペット)検査を受けられる人のために』から『PET検査Q&A』(企画編集:日本各医学会、日本アイソトープ協会)の冊子をPDFでダウンロードできます。 |
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