「がん体験者の悩みQ&A」では、2003年と2013年に実施した全国調査結果を整理して構築したがん体験者の悩みデータベースを公開しています。このデータベースに基づき、がん体験者の方々の悩みや負担をやわらげるための助言や日常生活上の工夫などの情報ツールの作成等を行っています。
なお、個別の回答やご相談は、仕組み上できかねますので、お困りごとやご相談がある方は、お近くの
「がん相談支援センター」をご利用ください。
悩み
術後に起こる合併症や症状などの説明がなかった、あるいは説明不足だった。
6件の体験者の声があります。
- (50代、男性、大腸、2013年版)術後に起こるもろもろの症状への説明がまったくなかった。
- (60代、女性、乳房、2013年版)手術後の副作用の説明が雑だったので、手術後の美容面や可動制限を受け入れるまでがつらくたいへんだった。
- (70代、女性、子宮、2013年版)治療、手術、術後治療という流れをしっかり医師に質問し理解したつもりだったが、術後退院前の尿、浮腫などについての説明がなく、予期せぬからだの変化に悩んだ。
- (80代、女性、子宮、2013年版)患部の切除以外に、細胞についての正式判断の前にリンパ節廓清を行うことについて、自分自身まったく知識がなく、手術前に後遣症の1つとして聞いただけだったので、現在弾性ストッキングが外せず、蜂窩織炎にもなって、本当にこの選択しかなかったのか、自問自答することがある。
- (80代、女性、子宮、2013年版)手術して治療終了後にどういう後遺症が出るかを知らされなかったために混乱した。特に大腸の働きについての説明がほしかった。
- (不明、女性、子宮、2013年版)手術時あまりにも後遺症の説明がなかった。自分自身も手術したらすぐ元の生活に戻れると簡単に考えていたがまったく違った。排尿、排便障害、リンパ浮腫という後遺症に悩まされ、一生付き合っていかなければならない。体の全部が変わってしまい、生活もまったく変わり、性格さえも変わってしまったように思う。
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