自分の助言集をつくる
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【周囲の人々とのかかわり】
がんと診断された後、困ることの1つに、周囲にどのように話し、どのような関わりをもつかがあります。
2人に1人ががんにかかる現在であっても、地域によっては、未だに『不治の病』などのマイナスイメージが社会的に根強く残っています。また人間関係には、やはり密なものと希薄なものがあります。知人や近隣の人々、職場の人、親戚の方などの心ない一言や視線、ふるまいに患者さんはとても敏感になります。また、同情や気遣いが負担になることもあります。
ただ、このようなことは、気になりだすと、自分自身にストレスをためてしまうことになります。周囲の人の言葉や態度が、何気ないものだったり意図しないものであったりしても、過敏に反応してしまうことがありますが、そうなると、結局、自分自身がさらにつらくなってしまいます。世間の目というのは、いつどのようなときでも、ゼロにすることはできません。
周囲に信頼できる人、率直に気持ちを話せる人を見つけることは、『世間の目』に対して『自分の味方』をつくることでもあるので、このようなときにプラスに働くと思います。また、心ない言葉に対しては、はっきり相手に伝えることも時には必要です。
【繰り返しの入院によるこころの負担感】
何度もがんの治療を受け、その経験から今後について考えてしまい、不安を覚えたり、つらくなってしまったり、“ああ、またか”と思ったりすることは、患者さん誰もが感じることです。
入退院の準備や段取りは大変だと思いますが、入院生活は、自宅に比べて規制が多く、単調になりがちです。
治療と治療のあいだは、自宅で気持ちを切り替えることも大事になります。自分なりに生活リズムをつけ日々の生活をどう送るかを考えていくようにしましょう。
(最終更新日 2024年6月10日)
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