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『標準』という語感から、一部誤解もあるようですが、標準治療は、有効性と安全性が科学的に高いと証明された、現時点ではもっとも成績の良い治療といえます。具体的にどのような治療が標準治療にあたるのかは、がんの位置、大きさ、細胞の性質、広がり方などによって異なります。
治療効果や安全性を正しく証明するために、従来の治療法と新しい治療法を行い、その結果を比較して、優れていた方が標準治療となります。有効性と安全性が保証されている治療の中では、標準治療は最先端と言えます。
また、治療を決める際、参考になるものの一つに各学会などが出している診療ガイドラインがあります。
『国立がん研究センター がん情報サービスに』よると、『診療ガイドラインは、系統的に収集して診療に関する情報や検討結果を、参照しやすい形にまとめたものです。ある状態の一般的な患者さんを想定して、適切に診療上の意思決定を行えるように支援することを目的としています。』とあります。
厚生労働省の委託事業として運営されている『Mindsガイドラインライブラリ』には、患者さん向けに書かれたガイドラインの解説も公開されており、ガイドラインに沿って検討することもできます。
(更新日:2019年2月25日)
![]() (1)国立がん研究センター『がん情報サービス』:病名から探す https://ganjoho.jp/public/cancer/index.html がんの部位・臓器別別に、基礎知識、検査、治療、療養に関する情報があります。また、50音順で探すこともできます。 (2)Minds(マインズ)ガイドラインライブラリ:診療ガイドライン https://minds.jcqhc.or.jp/ 公益財団法人 日本医療機能評価機構が運営する医療情報サービスで、さまざまな診療ガイドラインが掲載されています(がんだけではなく、さまざまな疾患のガイドラインが掲載されています)。 |