自分の助言集をつくる
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ご家族や周囲の方も、担当医の病気や治療に関する説明内容を聞くと、患者さんと同じように衝撃を受けます。その一方で、ご家族は衝撃を受けている患者さんを見て、患者さんに代わって医療機関や治療法などの情報を探される場合があります。
けれども、がんと診断された直後や再発がわかった直後など、患者さん本人は、周囲からの声を冷静に聞き、判断するこころの準備ができていないこともあります。
ご家族や周囲の方も、すぐには動かず、まず、患者さんの気持ちが少しずつ落ち着いてくるまでは、見守ってあげましょう。そして、患者さんの気持ちが、少しずつ落ち着いてきて担当医の説明内容を振り返ったり、病気の状況や治療のことなどに関する言葉を口にされるようになったら、そこから患者さんと一緒に考えましょう。
治療を受けるのは患者さんです。患者さんがどうしたいか、どのように考えているかをご家族でよく聴き、そのうえでご家族の気持ちもまた患者さんに伝え、どうしたらよいかよく話し合ってみましょう。
また、ご家族のこころも患者さんと同じようにショックを受け、つらいことに変わりはありません。そういう時は、患者さんと同様、すぐに動かず、自分のこころが少しずつ落ち着いてくる時間を待つことが大切です。
(更新日:2019年2月25日)