6東病棟

病棟紹介

 整形外科では、原発性骨軟部腫瘍と他臓器からの転移による転移性骨腫瘍やそれに伴う病的骨折などの治療を行っています。原発性骨腫瘍の発生率は他臓器がんに比べ極めて少なく、他の病院では経験することができない症例や治療を学ぶことができます。
小児科では、子供の発達や成長段階に合わせた看護や子供を中心とした家族看護、AYA世代(思春期・若年成人期)の患者さんへのケアを主とした看護を行っています。
整形・小児科ともに、様々な職種と連携し、多職種でチーム医療を実践しています。

看護の特徴

学べる看護

整形外科では、転移性骨腫瘍の治療をする患者が多く、痛みの緩和や麻痺予防のための看護や日常生活援助、退院に向けた患者・家族への指導、コメディカルスタッフと連携した退院調整など看護師が担う役割は多岐にわたります。
また、原発性骨腫瘍の患者さんは術前化学療法から術後化学療法まで長期に渡り入退院を繰り返します。初回の入院から治療終了まで継続した看護が提供でき、長期入院ならではの関係性を構築できることも特徴です。長期の治療を終了し、患者さんが元気に退院する姿を見ることが私たち看護師のやりがいにもつながっています。

・周術期看護
・化学療法の看護
・放射線治療の看護
・身体機能喪失による日常生活援助が必要な患者の看護 
・コメディカルスタッフと連携した退院支援

小児科では、医師はもちろん、CLS(Child Life Specialist)と協働し、病気の治療と共に、年齢に合わせた成長・発達ができるように支援しています。また、入院や治療の経験が、その子の強みにできるような関わりを心がけています。治療で特徴的なものとして、陽子線治療があります。近隣の県はもとより、関西や九州地方など遠方からも治療のため入院する子も珍しくありません。時にいろんな地方のなまりが聞かれ、賑やかな雰囲気となります。こどものペースを大事にしながら、治療に必要な処置や点滴の際には、年齢に合ったこども自身の協力が得られるように関わっています。

・幼児期から思春期の子ども、AYA世代まで幅広い成長過程に合わせた看護
・子どもを中心とした家族看護
・陽子線治療の看護
・鎮静を行う小児科患者の看護
・周術期看護
・化学療法の看護(大量化学療法含む)

 

部署の重点的な取組と成果

取組 内容 成果
AYA世代の看護の質の向上 小児科家族支援チームと協働し、ピアサポートとして座談会を開催 AYA世代の看護への関心度が高まった
骨転移放射線治療の患者指導 ベッドサイド端末の動画を使用し治療の流れや安静度について説明する スタッフが統一した説明や指導を行えるようになった。
退院支援カンファレンス実施 退院支援が必要な患者さんの情報共有や退院調整について話し合う 他職種と連携し、スムーズな退院調整を行うことができるようになった。

病棟の雰囲気

6東病棟ではカンファレンスの時間を利用して、整形外科医師や小児科医師が疾患や疾患に伴う症状、その時にトピックスなっている話題等を分かりやすくレクチャーしてくれます。新人看護師にとっては、実際から学ぶ内容は知識を増すとてもよい機会であり、医師と看護師間のチームワークが良好です。

日常生活への支援を必要とする患者さんが多いです。看護師には患者さんの気持ちを支え身体の力を引き出すことが求められます。体力を使うことも多いですが経験豊かな看護助手の強力なサポートがありとても助けられています。
病棟ではフィッシュ哲学を導入しています。
仕事に対する態度やスタッフとユーモアを交えて楽しむ姿勢を意識して働いています。

小児科があるため、CLS(Child Life Specialist)を中心に季節ごとのイベントを行い看護師も子供たちと一緒に楽しんでいます。