8東病棟

病棟紹介

1) 診療科・患者さん・部署施設の特徴
8東病棟は、急性期から終末期の肝胆膵がんの患者さんが入院されています。肝胆膵外科・内視鏡科が属しており、治療が円滑に行われるよう手術室やGICU,中央診療部門との連携が重要な部署です。
2) 患者との関わりから、どのような看護をおこなっているか
周術期から終末期まで、患者さんと関わりながら、看護師としても一人の人間としても学びがたくさんある病棟です。

看護の特徴

学べる看護

肝胆膵領域の手術件数は約420件/年間、肝切除術(部分切除・左葉切除・右葉切除・外側区域切除・中央2区域切除など)や膵頭十二指腸切除術(肝外胆管切除再建・門脈合併切除再建)など他施設ではあまり行われないような術式の手術を行っています。
手術後より多くのドレーンが挿入されており、ドレナージ管理や術後の早期離床の支援を中心に行っています。術後合併症により食事摂取がすすまなかったり、入院期間が長期化する患者への精神的なサポート、退院後の食事指導など栄養士の介入もあり、多職種でサポートしています。

・肝胆膵外科領域の周術期看護
・ドレーン管理(ENBD・膵管・胆管・肝切離面・胸腔ドレーンなど)
・経腸栄養管理
・胆汁内服支援
・退院支援と多職種カンファレンス
・血糖管理

 

内視鏡治療では十二指腸乳頭部から胆管や膵管にカテーテルを挿入し、生検やステントを留置する肝胆膵領域に関係した治療や処置を行っています。

・内視鏡検査、前後の看護

部署の重点的な取組と成果

取組 内容 成果
高齢患者さんの周術期看護

1.術前スクリーニングの充実
1) 手術予定の患者さんは、入院前から口腔内、ADLや呼吸機能、嚥下機能、栄養状態などのスクリーニングを実施し、必要であれば早期から多職種で介入を開始します。
2) 術前に血糖管理が必要であった
り、せん妄リスクが高い患者さん
は、1週間程度早めに入院することにより全身状態を整え入院環境に慣れていただきます。

2.入院時から家族と協力しながら、退院後の生活に向けた支援の必要性について多職種でカンファレンスで検討します。
3.術後は、医師の指示のもと早期離床を実施しています。

1.
1)手術前から、患者さん自身も離
床を積極的に実施し、手術後に元の
生活に戻るという意識が強くなりま
した。

2)患者さんが環境やスタッフに慣れることで、せん妄件数の減少と予定通りの退院に繋がっています。

2.早期から多職種で問題解決に向けて動くことで、患者さんや家族の不安を取り除き、安心した療養生活に繋がっています。
3.術後のせん妄件数が減少しました。

病棟の雰囲気

どのような看護師が所属しているか(スタッフの雰囲気や経験年数など)
卒後1年目から経験20年以上の明るく・頼りになる看護師が、元気いっぱいかつ和やかな雰囲気の中仕事をしています。
医師、他職種との関わり
入院前は術前スクリーニングの段階からリハビリテーション科、口腔外科、栄養科等と協働しています。病棟では肝胆膵外科の医師と週2回カンファレンスを開催し、患者さんの治療方針を中心に情報共有しています。また、早期から退院に向けた支援が円滑にできるよう、入院時より看護師と多職種で合同カンファレンスを実施し情報共有しています。
部署での教育
新人看護師は、経年別集合研修で勉強した内容を現場で実践出来るようスタッフ全員でサポートしています。令和6年度からは固定チームナーシングを開始します。

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