10西病棟
部署紹介
10西病棟は、心地よく治療が受けられる女性専用病棟であり、乳腺外科・乳腺腫瘍内科、形成外科、呼吸器内科の混合病棟です。主に手術療法、放射線療法、がん薬物療法を受ける乳がん患者さんへの看護を実施しています。そして、母親役割、妊孕性などの女性特有の悩み、社会的役割への影響、在宅療養環境の調整について、入院時から視野に入れ多職種と協働しながら支援を行っています。
看護の特徴 |
学べる看護 |
乳がん(手術療法、がん薬物療法、放射線療法) 乳がんの治療は、手術療法、化学療法、放射線治療といった集学的治療が行われ、治療経過が長期にわたることが特徴的です。近年では、形成外科による乳房再建や再発乳がんに対する治療なども多く行われる様になりました。患者さんの年齢も幅広く、それぞれのライフステージの中での女性役割の問題や、ボディーイメージの変化に対する支援が求められます。多岐にわたる治療過程の中で女性としてその人らしく役割を維持しながら退院後も安心して治療を継続できる様に、専門看護師、認定看護師、薬剤師、栄養士、OT・ PTなど多職種と連携を取りながら支援しています。 |
・ 乳がんの周術期看護
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肺がん(化学療法) 病期・病理学的分類に基づき、原発巣に対し、子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤を含むがん薬物療法、放射線治療を受ける患者の看護を行っています。また、肺がんに特徴的な骨転移や脳転移に対する姑息的放射線治療や、症状緩和の治療が行われています。医師や薬剤師、臨床心理士と連携し、患者が通院後も安心して治療に取り組めるよう患者支援を行っています。
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・ がん薬物療法、免疫チェックポイント阻害剤、分子標的薬を受ける患者の看護 |
リンパ浮腫 子宮をがんや乳がんの術後に進行したリンパ浮腫を来しLVA(リンパ管細静脈吻合術)を受ける患者さんに、形成外科、リハビリ科、作業療法士、病棟栄養士と連携しながら、複合的治療を含む日常生活の指導を行っています。 |
・LVA(リンパ管細静脈吻合術)の周術期看護 ・複合的治療を含む日常生活の指導 |
部署の重点的な取り組みと成果
取り組み | 内容 | 成果 |
クリティカルパスの強化(地域医療連携) | ・乳腺外科の周手術期 ・形成外科の周手術期 ・胸部照射 ・がん薬物療法 |
・記録の簡略化 ・統一した看護の実践 |
病棟カンファレンス 多職種カンファレンスの強化 |
・術前カンファレンス ・朝の多職種カンファレンス ・入院時合同カンファレンス ・退院支援カンファレンス |
・入院前から患者さんの情報を他職種で共有し、患者さんを中心とした看護実践 |
病棟外来連携カンファレンス 週1回 参加者:外来看護師、病棟看護師 |
外来と病棟が連携して継続的な支援を行うために、カンファレンスで提示する ・外来からの継続的支援の依頼があった ・退院後にも継続的な支援(病状理解、精神的ケア、療養環境の調整、症状マネジメントなど)が必要 |
・継続的な看護支援 ・患者さんの安心感が高まる |
部署の雰囲気
優しい桜色を基調としたカラーで病棟全体が統一され、笑顔が素敵で白衣が似合うスタッフが多く、穏やかな環境で入院治療が受けられる様な環境作りに力を入れています。
認定看護師になる為の実習病棟でもあり、専門的知識を高められる教育環境が整っています。
さまざまな経験をもつスタッフが揃っており、周手術期から緩和ケアまでジェネラリストとして幅広く対応できる様に心がけています。
新人看護師には、クリニカルコーチ、サポータを中心に病棟スタッフ全員で、教育・指導を行っています。