5東病棟

病棟紹介

 5東病棟は、呼吸器内科・外科・新規治療開発科の混合病棟です。呼吸器内科・外科では肺がんを主体とした治療が行われており、入院患者のほとんどを呼吸器の患者が占めています。呼吸器外科では手術療法、呼吸器内科では化学療法の件数が多く、新規の抗がん剤が数多く導入されています。また、
肺がんに特徴的な骨転移や脳転移に対する放射線療法や、原発巣に関連した症状緩和の治療も同時に行われています。肺がん治療の基礎から最新の知識まで看護を深めることができます。
今年度から、新規治療開発が加わり、がん治療における新たな薬物療法の開発を目指して様々な治験を
行っています。

治療・看護の特徴

学べる看護

呼吸器外科では、肺がんなどの手術を行っています。クリニカルパスが導入され、平均在院日数は7~10日程度です。ロボット支援下手術も多く実施しています。
入院時から退院後の問題を考え、時には在宅支援も介入し、患者さんがもとの生活に早く戻れるよう支援を行っています。

・呼吸器の周術期看護 
・胸腔穿刺や胸腔ドレーン留置の患者の看護
・気管支鏡の介助

 

呼吸器内科では、化学療法、放射線療法が治療の中心です。化学療法は件数が多く新規の抗がん剤が数多く導入されています。また、臨床試験(治験)にも積極的に取り組んでいるため最新の知識や副作用への対処法、セルフケア支援を学び、化学療法看護を深めることが出来ます。治療により繰り返し入院される患者さんとともに治療を乗り換え、関係性を築けることは自分たちの大きな励みです。

・化学療法・放射線治療を受ける患者の看護
・在宅酸素療法の指導   
・症状緩和、終末期患者の看護

 

新規治療開発科では、Phase1試験を実施し治療薬の安全性と薬物動態を明らかにし、新薬開発のお手伝いをしています。Phase1試験を決められた手順に沿って、安全・確実に投与管理するとともに出現しうる副作用の早期発見・対処を学び、医師・CRC・看護師・薬剤師などの多職種で携わりを患者をサポートしています。

・未承認治療を受ける患者の看護

部署の重点的な取組と成果

取組 内容 成果
看護の質の向上 ・術後の異常の早期発見・対処ができる知識と技術が
向上する。
・それぞれの薬剤の特性を理解する。
・副作用の観察と早期発見・支持療法の実施と患者指導を行う。
・プロトコールを理解し安全・確実に治験が投与できる。
・術式や患者背景に合わせた退院調整ができた。
・薬剤の特徴に合わせた退院指導ができた。
・新たな薬剤の開発に貢献できる。
教育体制の充実 ・呼吸器内科、呼吸器外科、新規治療開発科に関連する治療法・看護の勉強会を開催する。
・緊急時シミュレーショントレーニングを実施する。
・各科の治療について学びを深めることができた。
・緊急時の対応がスムーズにできた。

病棟の雰囲気

 看護に対する熱意があるスタッフが多く、患者によりそう看護を提供しています。医師と看護師のコミュニケーションは良好です。多職種で治療や看護、症状マネジメントについて勉強会やカンファレンスを定期的に開催し、患者・家族へ最善の看護サービスが提供できるよう力を入れて取り組んでいます。
 新人看護師は自信がない処置や患者さんの観察・対応も、独り立ちまで先輩看護師のサポートを受けながら安心して経験を増やしていくことができます。

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