4西病棟

病棟紹介

1) 緩和ケア病棟は、主にがんの終末期患者さんを中心にご家族を含めて身体的・精神的・ 心理的・社会的なつらさの緩和を目標に「自分らしい生き方・考え方」を大切に過ごせるようケアをしていく病棟です。
患者さん、ご家族によりよい支援ができるよう多職種からなるチームで連携しています。体や心のつらさを緩和しつつ、相談しながら治療やケアを選択できるようにしています。
2) 緩和ケア病棟は全室個室で、院内に2病棟50床あります。本棟4西病棟の環境は一般病棟とほぼ同じで、緑を身近に感じられる中庭からは富士山を望むことができます。

治療・看護の特徴

学べる看護

※緩和医療科 緩和治療  
がんの進行に伴う体や心のつらさに対する専門的なケアを提供しています。患者さんとご家族の抱えるつらさを和らげ、その方の歴史や意思を尊重し自分らしく過ごせるように、多職種で支えます。また、患者さんやご家族との関係性を大切にしています。どのような状況でも嬉しさや楽しさ、つらさや悲しみを共有することで、様々な出会いや学びを経験します。患者さんやご家族との関わりの中で得られるほっこりとした笑顔に癒やされています。同時に豊かな自然からも、日々の活力を得ています。

 

■終末期の患者さんとご家族への看護を集中して学ぶ事ができます。
・疼痛マネジメント
・痛み以外の苦痛症状の緩和ケア
・良好なコミュニケーション
・日常生活を整えるケア
・褥瘡の予防やケア
・看取りの看護
・ご家族へのケアなど

部署の重点的な取組と成果

取組 内容 成果
多職種チーム医療 「患者さんにとって最善の治療方針は何か?」「今ある課題や問題点に対する解決策は何か?」について患者さんとご家族のさまざまな苦痛を和らげ、その人らしく過ごせるように、倫理的な視点を含めて多職種が連携して患者さん、ご家族を支えています。 ・多職種で最期までQOLを大切にしたケアは精一杯その方が生きてきた命に敬意を払うことにつながっています。
意思決定を支える(ACP) ・入院前、入院後に、患者さんご家族の意向に沿った生活が送れるように治療やこれからの過ごし方について、患者さんの気がかりや希望・治療の認識を医療者間で共有し、今後の方向性を共有しています。
・終末期になって患者さん・ご家族が戸惑わなくてもすむように、早期から「もしも」の時のことを考えています。
・医療スタッフが、患者さん・ご家族の意向に沿った関わりを持つことができます。
・患者さんの意向を多面的に捉え、最善の選択に向けた意思決定への支援ができます。

病棟の雰囲気

1)看護師経験3年~26年の経験豊富な26名 緩和ケア認定看護師やWOCなどが在籍し、お互いに支え合う体制です。
ジレンマを抱えながらもいきいきと働くために、スタッフ間の会話を増やすようにしています。思いを共有して励まし合い、視点を変えてみることで気持ちが楽になることがあります。
2)毎日多職種カンファレンスが行われています。
看護師はチーム医療の推進・調整役であることを認識して、患者さんや家族へよりよいケアが提供できるように日々奮闘しています。
多くの患者さんが亡くなる病棟でもあるため、スタッフの気持ちの整理の場としてデスカンファレンスを毎月実施しています
3)グリーフケアとして、患者さんのご家族が抱えている気持ちをお聞きしたり、患者さんの思い出を語る場を創っています。今後遺族会も再開予定です。
                

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