7東病棟

病棟紹介

1) 脳神経外科と泌尿器科、IVR科があります。手術、化学療法、放射線治療、在宅支援、終末期の患者さんがおり、外科・内科・終末期、在宅支援など多岐にわたって看護を提供しています
2) 患者・家族が治療終了後に安心して退院することができるように退院調整や日常生活指導、尿路ストーマケアなど入院日から継続して行っています。入院が長期にとなることも多いため、患者・家族との親密な関係性を構築できることも特徴です。

看護の特徴

学べる看護

脳神経外科:手術・抗がん剤治療・放射線治療

原発性脳腫瘍と他臓器からの転移による転移性脳腫瘍の治療を行っています。原発性脳腫瘍の発生率は人口10万人に対して3.5人と他臓器がんに比べて極めて少ないですが、専門の治療を受けるため県内外から多数の患者さんが入院されます。
同じ病名でも腫瘍の発生する部位により症状や予後などが異なるため、患者さん1人1人に合わせた看護を考え、実践していかなければなりません。また術後の急性期から回復期、終末期まで様々な病期の患者さんがいるため、失語や麻痺、高次脳機能障害によるIADLやADLへの支援、家族へのサポートや他職種との連携を行っています。
認知機能低下により意思決定にサポートが必要な患者に対しては家族も踏まえて面談を行い意思決定支援しています。患者や家族がどう過ごしていきたいのかを共有し、実現できるように支援しています

・開頭術・開頭生検術の周術期の看護
・テモダール併用放射線治療の看護
・局所照射・全脳照射を受ける患者の看護
・VPシャント・LPシャントを受ける患者の看護
・身体機能喪失による日常生活援助が必要な患者の看護
・退院指導(清潔ケア・移乗動作・更衣・排泄など)

 

泌尿器科:手術・生検・抗がん剤治療・放射線治療

前立腺がん:生検・ロボット支援下前立腺全摘術・放射線治療(小線源治療) 排尿の問題は今後の生活に影響するため、術後の尿漏れ指導や生活指導を行っています。
膀胱がん:抗がん剤治療・経尿道的腫瘍摘除術・膀胱全摘+回腸導管(新膀胱)手術で尿路を変更し、人工膀胱を造設する場合もあります。ボディーイメージの変化や新たな排泄経路の管理など皮膚・排泄ケア認定看護師と連携を取りながら、手術前から精神面のサポートも含め、積極的に取り組んでいます。術前から抗がん剤治療を開始する患者へは薬剤師と連携して不安の軽減や副作用の説明を行います。

腎細胞がん: 抗がん剤治療・ロボット支援下腎部分切除術・腹腔鏡下腎摘除術 腎臓の術後には使用できない薬剤があり、市販薬の使用についても薬剤師への相談が必要なことを指導し、飲水摂取することの重要性も説明しています

・前立腺生検を受ける患者の看護
・経尿道的膀胱腫瘍摘除術を受ける患者の看護
・ダヴィンチ前立腺全摘術を受ける患者の看護
・GC(ジェムザール+シスプラチン)療法を受ける患者の看護 
・膀胱全摘+回腸導管術を受ける患者の看護

・小線源治療を受ける患者の看護
・腹腔鏡下腎摘除術を受ける患者の看護
・ストーマケア
・腎瘻指導・管理
・自己導尿

IVR科:手術・抗がん剤治療・放射線治療

肝細胞がん:肝動脈塞栓術、ラジオ波焼灼術、凍結療法、肝動注化学繰り返し治療を行う患者さんや、動注ポートの抜針指導を行っています外来でも継続した治療が必要であり、入院中からのサポートや退院後の生活指導なども行っています。

・DDP-H/TACEを受ける患者の看護
・RFAを受ける患者の看護
・LFPを受ける患者の看護
・動注ポートの管理

部署の重点的な取組と成果

取組 内容 成果
在宅支援・退院調整 介護状況や自宅の様子などの聞き取り、退院支援カンファレンスの開催、他職種連携 退院支援カンファレンスにて退院指導内容の共有を行い、退院後スムーズに療養先に退院できる
認定看護師による勉強会 皮膚・排泄ケア認定看護師による尿路ストーマに関する勉強会や臨床での難渋事例の相談
認知症看護認定看護師によるせん妄の非薬物療法について
装具選定などタイムリーに相談できる
せん妄・認知症患者へのかかわりについての実践・相談

病棟の雰囲気

1) 2024年3月時点で病棟師長含めて看護スタッフ26名、看護助手4名在籍しています。10年目以上の看護師から子育て中のママさん看護師、経験年数5年目以上の中堅看護師、入職1年~5年目までの若手看護師など幅広い年代の看護師が勤務しています。また皮膚・排泄ケア特定認定看護師と認知症看護特定認定看護師が1名ずつ在籍しています。
2)在宅支援が重要となるため、医師や在宅支援看護師、リハビリテーション科とも連携しています
3)脳神経外科・泌尿器科・IVR科医師による新人看護師向けの勉強会の開催や認定看護師による尿路ストーマに関する勉強会や認知症看護やせん妄に関する勉強会を開催しています
4)新人歓迎会や忘年会などコロナ前には開催していました。今後は部署での集まりを再開していく予定です。

前へ次へ